腰の捻挫「ぎっくり腰」の症状と治療法

腰の捻挫「ぎっくり腰」の症状と治療法

腰の捻挫(ねんざ)「ぎっくり腰」

捻挫といえば足首や手首のイメージが強く、
捻挫を経験した方のほとんどは、手首や足首の捻挫でしょう。
意外に知られていませんが、「ぎっくり腰」は実は腰の捻挫なのです。
腰の捻挫「ぎっくり腰」の正式名称は急性腰痛症です。
ではその腰の捻挫「ぎっくり腰」はいつ、どのような行動をとった時に
発症するのでしょうか?
よく言われているのが、重い荷物を持ち上げた時、
ゴルフやテニスなどのスポーツで腰をひねった時などですが、
いずれも不意な腰の動きをしたときが多いようです。
しかし、この他にもちょっとした行為がきっかけで発症することもあります。
くしゃみや激しい咳をした時、物を取ろうとした時、靴を履こうとした時など
「なぜ?」と思うような行動がきっかけで突然発生するケースもあります。

腰の捻挫「ぎっくり腰」の症状

ぎっくり腰はドイツ語で「魔女の一撃」とも呼ばれており、
突然に激しい痛みが襲います。
発症直後は動くこともできない状態になります。
上半身を起こすことができず、這って移動するのがやっとだ、
ということも多々あります。
また、激痛はないけれど急に腰に違和感を覚え、
時間が経つにつれ徐々に痛みが増し、全く動けない状態になるケースもあります。
その後の症状としては、起き上がれない、歩けない、座れない、
おじぎや体を反らす動作ができない、くしゃみや咳が腰に響く、
寝返りが痛くて体勢が変えられない、
座っているよりも立っている方が楽、などの症状が特徴です。

腰の捻挫「ぎっくり腰」の治療法

ぎっくり腰の痛みは、発生直後から72時間までは、
1〜2時間くらいの間隔で繰り返し起こります。
この時はアイシング(冷却)し、2〜3日は安静にしましょう。
3〜5日後には、サポーターなどで固定して負担を減らし、
痛みが軽減してから徐々に身体を動かしてリハビリに移ります。
ぎっくり腰は再発の可能性が高く、
繰り返し発症すると、痛みをかばおうと他の箇所をも傷める場合があります。
痛みが和らいできたら、鍼灸やカイロプラティックで治りを早め、
再発防止に努めましょう。